毎日が崖っぷち
こちらは本館にて取り扱い作品の大好きゲームや小説のネタバレ上等、加えてゆるっとぬるっとした管理人の日々徒然を無節操に書き綴るブログです。
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2009
湿度が異常に高くてぐったり進行形の管理人ですおばんでした。
でも冷房が苦手なんで、扇風機しか稼動してません…ってーかヤツらが入ってくる恐怖を考えたら窓開けるのヤなんです。頑張れ扇風機。
続きには、待ち時間でぽつぽつ打っていた安積班小噺→あれSSに発展しちゃったーってのを一本仮UP。サイト弄れるようになったらそっちで加筆修正して再UP予定なんで、仮UPで。本館にUPしたらこっちからは削除の方向で。←基本的にSSSは小噺(会話文)だけを載せてます。
一応『月齢』(花水木)ネタですが、小噺(会話文)がSSに発展しちゃった上に携帯で打ったせいか、仕上げた本人が全体が掴みきれずなんかまとまりないです。
それでもいいよ、読めればいいよという方だけ続きからドゾ。
でも冷房が苦手なんで、扇風機しか稼動してません…ってーかヤツらが入ってくる恐怖を考えたら窓開けるのヤなんです。頑張れ扇風機。
続きには、待ち時間でぽつぽつ打っていた安積班小噺→あれSSに発展しちゃったーってのを一本仮UP。サイト弄れるようになったらそっちで加筆修正して再UP予定なんで、仮UPで。本館にUPしたらこっちからは削除の方向で。←基本的にSSSは小噺(会話文)だけを載せてます。
一応『月齢』(花水木)ネタですが、小噺(会話文)がSSに発展しちゃった上に携帯で打ったせいか、仕上げた本人が全体が掴みきれずなんかまとまりないです。
それでもいいよ、読めればいいよという方だけ続きからドゾ。
『月齢』(花水木)より 速×安
ぐだぐだ、とまではいかないものの、多忙を極める安積が珍しくも速水のマンションでゆっくりと寛いでいた時。
「なぁハンチョウ」
「なんだ」
「お前さん、俺が狼男だったらどうする?」
何とはなしに、ただぼんやりとテレビを見ていた安積へ珈琲を淹れてやりながら、速水が唐突にこんなことを聞いてきた。
あまりにも突飛な質問に、刑事である安積は付き合いきれないと言わんばかりに眉間に皺を寄せてみせるが、速水といえば全く気にした様子もなく「どうする?」と質問を繰り返す。
「狼男だって…?散々振り回されたばかりの俺にそんな質問をして面白いのか。大体そんな現実味のない、ありえん例え話なんかするな」
「つれないこと言うなよ。俺はいたく興味があるんだ」
「現実しか興味がない刑事相手に、全く以て馬鹿馬鹿しい質問だとわかっていてか?」
「そうだ」
「即答するあたり、本当に嫌なやつだな、お前」
「それが俺だからな。…で、どうなんだ?」
質問の意図が掴めず眉間に皺を寄せてはいるが、鼻腔を擽る珈琲の良い芳香につられた安積は差し出されたマグカップに躊躇なく手を伸ばして。
そのついでとでも言うのか、大きくため息を吐いてから「仮にだとしてだぞ」と念を押して速水の質問に付き合うことにした。
「全く…お前が狼男だろうが何だろうが、社会の秩序を乱さずにいるなら俺がとやかく言う必要はない。大体お前はお前だ。他に何がある」
これで満足か?とマグカップに口をつけながら窺うようにして尋ねれば、速水は可もなく不可もなくというか、どちらかといえば何処か残念そうな微苦笑を浮かべて安積を見返してくる。
「ハンチョウらしい答えだが、俺が聞きたい答えとは少しばかり違うな」
「違う?なにがだ」
馬鹿馬鹿しいと一蹴しないで付き合ってやった感が強い安積にしてみれば、速水が笑い飛ばすでなく、ましてや肩を竦めるでなくこんな反応をするとは思っていなくて。
お陰で益々質問の意図が掴めなくて、いっそ聞きたいことははっきり言えと睨みつけるようにして目で訴えると、速水は口の端を上げてやんわりとした笑顔を浮かべながら、安積が腰掛けているソファのすぐ隣に腰を落ち着ける。
「仮にでいいんだ、もうちょっと柔軟に想像してみろよ」
「そんな事を言われてもな…」
隣に腰掛けてきた上に自分の方にずいっと身を乗り出され、速水が何を期待しているのか皆目見当が付かない安積は、折角の珈琲を口に含みながら困惑することしか出来ない。
それでもどうにかして他の答えを出してやろうと逡巡している安積に対し、とりあえず妥協しようと思ったらしい速水が更に変なことを聞いてきた。
「俺が本当に狼男だったら、お前の前で狼に変身してみせたり出来るんだぜ。それを考えて何もないのか?」
「それこそ驚くだけで、何かをして欲しいとかそんなのは考えつかないもんじゃないのか、普通。
流石に狼のお前に噛まれたら無事では済みそうにないから勘弁して欲しいとは思うが…まさか俺を殺したいのか?」
「そうじゃなくて…」
柔軟な発想で想像してみろと言ったのは速水だが、まさかこんな答えが返ってくるとは思っていなかったのか、珍しく自分の言葉を反芻してどう聞くべきかを考えている。
「速水?」
「なあハンチョウ。精悍な狼姿の俺を見て、何か色々思うことはないのかと聞いてるんだ」
「……………別にない」
自分で「精悍な」と形容付けるあたりが速水らしくて可笑しいと同時に、その確固たる溢れる自信が腹立だしくもある安積は、うっかり素直に想像してみるも、それを速水に言う気になれずにそっぽを向いて言葉を濁した。
だが、それを見逃さないのが速水という男である。
「待てよ。答えるまで変な間が空いていたのは何でだハンチョウ?」
「うるさい。ないと言ったらない。そっちこそもう変なことは聞くな」
「いーや。お前はちゃんと俺に話すべきだ」
「何故」
「刑事のくせに鈍いなハンチョウ。お前が考えた事を叶えてやれるからだ」
「…は…?」
「お前が連れていけというのなら、火星だろうが土星だろうが連れて行ってやるというのと同じことさ。
お前が望むなら、俺は喜んで狼男でも何にでもなってやる。警察犬の真似事をして、お前の為に犯人を追い詰めてやってもいい」
「な、な、な…」
「俺はお前のためなら何だってしてやるぜ、ハンチョウ。…お前が望むなら何でも、な」
臆面もなくそう言い切られた安積は絶句して速水を見つめたまま固まってしまったが、対して速水は主人にじゃれつく犬のように、鼻を鳴らして実に嬉しそうに安積の首筋に顔を埋める始末。
「ちょ…と、待…、あ、危ない…ッ!」
「お前が大人しくしてれば、何も危なくなんてないぜ」
含み笑いをしたまま首筋に顔を埋められ、触れる息のくすぐったさに身を捩れば軽く歯を立てられて。
「…というわけで、間違っても殺傷目的でお前を襲ったりはしないから安心しろ」
「調子に乗るなぁッ!」
さてはて、揃ってまだ熱い珈琲の入ったマグカップを片手に持っての攻防、その勝敗は如何に?
【とある騒動の後で・完】
---一体何を書きたかったのか謎な仕上がり具合に(汗)
ぐだぐだ、とまではいかないものの、多忙を極める安積が珍しくも速水のマンションでゆっくりと寛いでいた時。
「なぁハンチョウ」
「なんだ」
「お前さん、俺が狼男だったらどうする?」
何とはなしに、ただぼんやりとテレビを見ていた安積へ珈琲を淹れてやりながら、速水が唐突にこんなことを聞いてきた。
あまりにも突飛な質問に、刑事である安積は付き合いきれないと言わんばかりに眉間に皺を寄せてみせるが、速水といえば全く気にした様子もなく「どうする?」と質問を繰り返す。
「狼男だって…?散々振り回されたばかりの俺にそんな質問をして面白いのか。大体そんな現実味のない、ありえん例え話なんかするな」
「つれないこと言うなよ。俺はいたく興味があるんだ」
「現実しか興味がない刑事相手に、全く以て馬鹿馬鹿しい質問だとわかっていてか?」
「そうだ」
「即答するあたり、本当に嫌なやつだな、お前」
「それが俺だからな。…で、どうなんだ?」
質問の意図が掴めず眉間に皺を寄せてはいるが、鼻腔を擽る珈琲の良い芳香につられた安積は差し出されたマグカップに躊躇なく手を伸ばして。
そのついでとでも言うのか、大きくため息を吐いてから「仮にだとしてだぞ」と念を押して速水の質問に付き合うことにした。
「全く…お前が狼男だろうが何だろうが、社会の秩序を乱さずにいるなら俺がとやかく言う必要はない。大体お前はお前だ。他に何がある」
これで満足か?とマグカップに口をつけながら窺うようにして尋ねれば、速水は可もなく不可もなくというか、どちらかといえば何処か残念そうな微苦笑を浮かべて安積を見返してくる。
「ハンチョウらしい答えだが、俺が聞きたい答えとは少しばかり違うな」
「違う?なにがだ」
馬鹿馬鹿しいと一蹴しないで付き合ってやった感が強い安積にしてみれば、速水が笑い飛ばすでなく、ましてや肩を竦めるでなくこんな反応をするとは思っていなくて。
お陰で益々質問の意図が掴めなくて、いっそ聞きたいことははっきり言えと睨みつけるようにして目で訴えると、速水は口の端を上げてやんわりとした笑顔を浮かべながら、安積が腰掛けているソファのすぐ隣に腰を落ち着ける。
「仮にでいいんだ、もうちょっと柔軟に想像してみろよ」
「そんな事を言われてもな…」
隣に腰掛けてきた上に自分の方にずいっと身を乗り出され、速水が何を期待しているのか皆目見当が付かない安積は、折角の珈琲を口に含みながら困惑することしか出来ない。
それでもどうにかして他の答えを出してやろうと逡巡している安積に対し、とりあえず妥協しようと思ったらしい速水が更に変なことを聞いてきた。
「俺が本当に狼男だったら、お前の前で狼に変身してみせたり出来るんだぜ。それを考えて何もないのか?」
「それこそ驚くだけで、何かをして欲しいとかそんなのは考えつかないもんじゃないのか、普通。
流石に狼のお前に噛まれたら無事では済みそうにないから勘弁して欲しいとは思うが…まさか俺を殺したいのか?」
「そうじゃなくて…」
柔軟な発想で想像してみろと言ったのは速水だが、まさかこんな答えが返ってくるとは思っていなかったのか、珍しく自分の言葉を反芻してどう聞くべきかを考えている。
「速水?」
「なあハンチョウ。精悍な狼姿の俺を見て、何か色々思うことはないのかと聞いてるんだ」
「……………別にない」
自分で「精悍な」と形容付けるあたりが速水らしくて可笑しいと同時に、その確固たる溢れる自信が腹立だしくもある安積は、うっかり素直に想像してみるも、それを速水に言う気になれずにそっぽを向いて言葉を濁した。
だが、それを見逃さないのが速水という男である。
「待てよ。答えるまで変な間が空いていたのは何でだハンチョウ?」
「うるさい。ないと言ったらない。そっちこそもう変なことは聞くな」
「いーや。お前はちゃんと俺に話すべきだ」
「何故」
「刑事のくせに鈍いなハンチョウ。お前が考えた事を叶えてやれるからだ」
「…は…?」
「お前が連れていけというのなら、火星だろうが土星だろうが連れて行ってやるというのと同じことさ。
お前が望むなら、俺は喜んで狼男でも何にでもなってやる。警察犬の真似事をして、お前の為に犯人を追い詰めてやってもいい」
「な、な、な…」
「俺はお前のためなら何だってしてやるぜ、ハンチョウ。…お前が望むなら何でも、な」
臆面もなくそう言い切られた安積は絶句して速水を見つめたまま固まってしまったが、対して速水は主人にじゃれつく犬のように、鼻を鳴らして実に嬉しそうに安積の首筋に顔を埋める始末。
「ちょ…と、待…、あ、危ない…ッ!」
「お前が大人しくしてれば、何も危なくなんてないぜ」
含み笑いをしたまま首筋に顔を埋められ、触れる息のくすぐったさに身を捩れば軽く歯を立てられて。
「…というわけで、間違っても殺傷目的でお前を襲ったりはしないから安心しろ」
「調子に乗るなぁッ!」
さてはて、揃ってまだ熱い珈琲の入ったマグカップを片手に持っての攻防、その勝敗は如何に?
【とある騒動の後で・完】
---一体何を書きたかったのか謎な仕上がり具合に(汗)
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