読みました

がっつり読みましたよ花水木。いやはや施術前の電気かけの最中に顔が若気てエラいことに。まだマスクしてて良かったー。←本当ににやにやしながら読んでる自覚はあった。

続きは花水木の感想アレコレです。短編５話分で長い上にネタバレ上等なので、いつにもまして読む読まないは自己判断でお願いします。

・花水木
…何とも珍しいことに速水ヘッドが相楽警部補とペアを組むのが見所。ああ、お噂はかねがね…と思いつつ頁をめくって何度吹き出しそうになったことか。
とりあえず須田チョウが別件で捜査から外れたことが気に入らなかったのか、早速係長に絡むさがらんに笑わせていただきました。まあねー、須田チョウがぬけちゃったら相手にしてくれる人いないもんねーと何気に失礼な感想を抱きつつ（しかも須田チョウはさがらんをまるっと無視だし（笑））
読み進めてヘッドと係長のやり取りににやにや。どんだけ係長の側に居たいんですかヘッド。速水軍団が優秀なのは判ってるけど、平然として仕事そっちのけで捜査に加わる宣言はヘッドにしか出来ないと思います。いやー、さがらん相手に「俺はベイエリア分署の速水だ」の名台詞が飛び出した時には心の中で拍手喝采。
そして今回ヘッドとペアを組んださがらん、毒気を抜かれて係長にろくに反発せずに終わりました。喧嘩の仕方の話をしたとか言ってるけど、絶対それだけじゃないと思うのはお約束でしょう（笑）多分ヘッドのうちのハンチョウ自慢とかスリル満点のドライブとかまあ色々あったんだろうと。←何重の意味を込めて「…安積さんはいつもこの人の相手をしているのか」と係長の偉大さを思い知ったに違いない。でも素直じゃないから結局また絡むんだよね、構ってもらいたいんだよね、さがらん！色々あっても結局は須田チョウのバックアップも出来たし珍しくもいいこと尽くめだったよね（笑）

・入梅
事件性というよりも、村雨に昇進試験の打診をするためにどう切り出すかで無駄に悩んでいる可愛い係長が見所。須田チョウに相談するも、自分で何が言いたくてそして聞きたいのかよくわかってない45歳。逆に指摘されて漸く現状維持希望を自覚。ええいこの仲良しこよしな安積班め！（褒めてます）でも須田チョウ、ここで一発ヘッドのことも付け加えてあげてください。←もし係長が何処か他の署に移動になったら、係長を追っかけて速水軍団がヘッドを筆頭に勝手に活動区域広げちゃうよ！（笑）
何とか昇進試験を切り出した係長に、村チョウが返した答えがすごくらしくて良かったです。ああ、こういう信頼関係のある安積班っていいなあ…。

・薔薇の色
洋酒メーカーのＰＲ誌に掲載されたとのことなんですが、このＰＲ誌欲しいです。ってまあそれはさておき、私は残念なことに極度の下戸なんで、お酒がどうこうと言った話はてんで判らないし判りようもないんだけど、こういう物凄くいい雰囲気のバーで静かに飲むっていいなあと思うのですよ。憧れます。そしてバーテンのシノさんもまたいい…。←白髪オールバックの初老のバーテンですよ、しかも係長と20年もの付き合いですってよ若かりし頃の係長とヘッドを知ってるんですよ、もう色んな意味でたまらんわ！
残念ながら若手二人の出番はないけど、ヘッドの出したテストを考えると村チョウと須田チョウだけなのがわかる気がする。
でもヘッドからテストといわれて薔薇の色の意味を真剣に考える二人の巡査部長に対し、係長が一人マイペースです。無言でグラスを空にしてます。とはいえいつも通りしっかり心の中で考えてるけど（笑）そしてやっぱり係長に推理させたがるヘッド。やる気のない係長を本気にさせる術はしっかりと心得てます。係長も何だかんだ言って負けず嫌いです。きっと夜二人きりの時もこんな感じなんですよね！
薔薇の色の意味を推理する係長、本気を出した途端本領発揮です冴えてます。些細な事も見逃しません、シノさんだってびっくりです。テストをされている二人の部下は勿論、謎かけはしたけど答えを知らないヘッドも揃って推理に聞き入っています。←ついうっかりお母さんか保育園の先生に絵本を読んでもらって聞き入ってる子供たちを連想したんですが駄目ですか（駄目だろ）
係長の見事な推理に拍手喝采。正解の賞品がこれまた素敵。贅沢を言えば至福の瞬間を堪能している係長を見つめるヘッドの眼差しの描写が欲しかったところです（無茶言うな）
…多分飲める人なら、係長に出されたのがどんなにいいお酒か判るんだろうなあ…。
ただ「あれ？」って思ったのがヘッドが三交替だってとこ。本庁の交機隊って他と違って四交替だよね？もしかしてこれ、神南署時代の設定なん？？

・月齢
お噂はかねがね第二弾。狼男騒動のお話。珍しくもイライラを隠さない村チョウと、いつもと違うぼんやり具合の須田チョウ。係長は気になって気になって仕方がありません…って部下のことを気にするのはいつものことだけどね！
そしていつものこととは言え、係長にとってヘッドは世界一いい男に見えてるんじゃなかろうかって記述が。係長はヘッドの制服姿に常に胸キュン。←語弊でも誇張でもなく、まんま事実だよ原作にそう書いてあるんだよ！（とはいえ微妙に語弊あり）大体シリーズ中係長視点で「交機隊の制服がこれほど似合うヤツもいない」の記述が何回あるんだ。つまりはヘッドの逞しい体が悔しくて羨ましくてそして大好きなんですよね判ります（違うだろ）
珍しいことが重なって、村チョウまさかのうっかりミスにて知能犯係の時田係長からお説教。どうにも調子がよろしくない村チョウと、その穴埋めに入った係長と一緒に行動をする最年少桜井刑事。まさか自分の教育係の村チョウと同じ悩みを上司から聞かされ相談される羽目になるとは想定外で思わずきょとん。←でもどっちもどっちで随分と可愛い悩みに思わず笑い飛ばし、係長には説教をされてる気分だと思わせる大物っぷりを披露。流石だ桜井（何が？）
右往左往している地域係連中が危うく誤認逮捕しそうになったところで段々落ち着いてきた係長、いつも通り無用な暴力はノーセンキュー。お疲れのあまり面倒くさくなっていい加減終止符を打ちたい係長、万が一の責任は取るから警邏を止めろと言い切ります。むこうの課長が良心的でしっかりした上司で良かったね！村チョウのうっかりミスもその後の活躍でチャラどころかおつりがきました。
騒動その他諸々が収拾つくってんで臨海署に戻ってきた係長が見たのが…狼男。ってーかさ、見間違えるにも程があるよな、でもある意味間違っちゃいないだけにどう突っ込んで良いのかわからない（←滅茶苦茶いい笑顔で困惑）でもきっと様子がおかしいことが気になったヘッドに尋問されてぽろっと言っちゃうと思います。そのまま係長に対してだけの狼男にペロリと食われちゃって下さい（待て）

・聖夜
詩人な係長出ずっぱり。とはいえちょっと自虐的とも言えなくもなく。他人に対しては呆れるくらい気遣えるくせに、自分のこととなるとてんで無頓着…というか、警官としての諦めと離婚したことに対する自分への戒めが同居しちゃってるんで気遣われる方は余計辛い。でも部下も係長を気遣ってるからバランスは取れてる（但し係長がそれを素直によしとしないのが問題。自分のことも労ろうな！）
そしてキンパイがかかっていつもより早めの出勤となったヘッドは、部下に運転させてすぐさま係長を確保（笑）病院についていくのはいいけど、あれ部下はそのまま？ってーか空気にされてますよ？？
流石速水軍団、ヘッドが係長をパトカーに乗せるのは勿論、本来関係ないはずの被害者捜査に協力（つまり足）させられようがぶつくさ腐ることなどありえません。きっと速水軍団の中ではヘッドとはまた別の位置で係長は署長よりも重要視されているんですね、それもこれもきっとヘッドの教育の賜物なんですね（だから違う）
パトカーの中でも色々突っ込んだことを聞いてくるヘッドに対していつもの調子で答えてる係長ですが、運転席に自分たち以外…つまりヘッドの部下が居ることに気付いているのか素で忘れてるのか慣れてるのかどれですか！（笑）
無事に被害者を保護したあと、ヘッドの気遣いに唖然。ここでもまた係長たちによりを戻させるべく画策してます。何気ない振りをして仲を取り持ってやろうとしていますよ、いい男すぎだろヘッド！
…でも穿った考え方すると、また違う見方が出来ちゃうわけで。係長が絶対自分のところに戻る自信があるか、仲を取り持つ振りをして腹の中では黒いこと考えてるか。←どのみち付き合わされた上にその後のヘッドと一緒に署に帰る部下が一人災難なのは間違いない。

…以上花水木の感想なんですが、短編五話分を書いたら随分長くなったなあ…。