書き下ろし小噺

書き下ろし小噺スマブラ編。
深読み必須なアホネタです。

『とぉりゃあ！』
『ふん！』
『甘いッ！』
『天っ空！』



「…うわ…アイクってばいつも以上に気合が入ってるな」

「やあリンク。次は君の番かい？」

「こんにちはマルス王子。…王子はアイクの見学？」

「そんなところかな」

「そうか。……ところで王子、アイクなんだけど」

「うん？」

「エンドレス組み手、随分張り切ってるように見えるのは気のせい？」

「…張り切って…うーん、ちょっと違うけど頑張ってることには違いないか」

「え？」

「アイクがどうしてもエンドレス組み手で撃破数が増やせないって悩んでいてね。
じゃあ増えるようにしてあげようかって言ったら、是非って」

「（爽やか過ぎる笑顔が気になるなあ）……何を言ったのか聞いても？」

「やだなリンク。そんなに不信がらなくても。
今回目標撃破数に届かなかったら、夜にベッドの上で僕とエンドレス組み手だよって言っただけ」

「ちょ…と、それ、は」

「でなきゃ僕の軍団相手かなって」

「……っ……！アイク頑張れ、死ぬ気で頑張れ！でないとお前夜死ぬぞ!!」




あんまりにもあんまりなマルス王子に、漆黒の騎士やアシュナード王相手の時よりも心底死ぬ気で頑張るアイク団長。
彼が無事に目標撃破数を突破したかどうかは、リンクだけが知っている…のか？